漆器は漢字でもわかるように、漆を塗られた食器のことです。
漆とは漆の木の樹液で、1本の木から約200mlしか採取できないというとても貴重なものです。
漆塗りの食器といえばどことなく敷居が高い感じがしますよね。
確かにお値段は高いですが、昔ながらの漆器は温かいものを盛れば温かいまま、冷たいものを盛れば冷たいままといったように、保温性に優れています。
そして、漆器には天然の抗菌作用があるので、赤ちゃんからお年寄りまで安心して使うことができるので、魅力の高い器です。
スポンサーリンク
漆のお椀や皿の洗い方
漆の食器って扱いが難しそうに感じて、特別な洗い方をしなくてはいけないような気がしますよね。
洗剤を使ったら漆がはげちゃいそう、お湯で洗ったら傷みそうなど心配すると思いますが、そこまで難しいものではありません。
さすがにタワシでゴシゴシこするのはいけませんが、普通に柔らかいスポンジに食器用洗剤をつけて洗っても大丈夫です。
頑固な汚れは、しばらく水につけておくと落ちやすくなるので、ゴシゴシこすらずにすみます。
使った後に洗うのが大変そう!と思っている方も多いと思いますが、毎日使っている普通の食器とほとんど同じように洗うといいでしょう。
スポンサーリンク
漆の臭いの取り方
漆は体に害があるわけではないですが、独特な臭いがします。
漆の臭いは使っていくたびに消えていきますが、最初のうちは使えない!というほど漆の臭いが苦手な人もいます。
漆の臭いが気になる場合は、いくつかの臭いを取る方法があるので紹介します。
昔ながらのやり方だと、米びつの中にお米と一緒に入れておくという方法があります。それでもすぐには臭いが取れないので、何日か入れていたそうです。
お米ではなくお米のとぎ汁につけておくという方法もあります。
これもすぐには取れないので、何日かつけておきます。
その他、漆の臭い取りに効果があると言われている方法は、お酒やお酢で拭くという方法です。
一度器を洗ってから、お酒やお酢を柔らかい布に染み込ませて拭いていきます。
漆の臭いを取る一番簡単な方法は、箱に入っているものは箱から出し、風通しがよい場所にしばらく置いておくという方法です。
この時は直射日光に当たらないように注意しましょう。
来客などで漆器を新しくおろして使う日がわかっていれば、あらかじめ臭いを取っておくと慌てなくてすみますね。
スポンサーリンク
漆のお椀の手入れの仕方
お手入れが大変そうというイメージがある漆のお椀ですが、少しだけ気を配ってあげるくらいで、思ったよりも難しくはありません。
洗い方は先ほどお話ししたように、普通の食器と変わらず柔らかいスポンジで食器用洗剤をつけて洗っても大丈夫です。
ゴシゴシこすってしまうと傷がついてしまうので、頑固な汚れはしばらく水に浸しておいてから洗うようにしましょう。
洗った後は布巾で水分を綺麗に拭き取ります。湿気がついたまま保管するとカビの原因にもなってしまいますので、水滴は残らないように拭きます。
また、洗った後に拭きあげることでツヤを保つことができます。
漆器は乾燥が苦手ですので、しまいっぱなしにしておかないで使ってあげることもお手入れのうちに入ります。
しまい込んでいると、どんどんツヤもなくなっていってしまいますので、来客やお祝い事などの特別な日だけではなく、毎日の食卓で使うようにした方がいいかもしれませんね。
スポンサーリンク
漆器の使い方 まとめ
漆器はお値段も高く上品ですよね。
お手入れが難しいんじゃ?と漆器に手をつけない人もいますが、そんなことはありませんよ。
ちょっとした洗い方やお手入れのコツはありますが、本当に簡単です。
使えば使うほどツヤが出て、あじも出てくるので、お家の食器棚に眠っている漆器があれば、たくさん使ってあげましょう。