長寿のお祝いとして60歳で還暦を迎えてから、70歳で古稀、77歳で喜寿、そして80歳で「傘寿」を迎えます。
一般的に、長寿のお祝いは家族や親戚で盛大にお祝いしますが、どのようにお祝いしたらいいのかわからないという人が多いものです。
ここまで健康で長生きしてきたお祝いとして、心に残るお祝いをしてあげたいものですよね。
「傘寿」とはあまり馴染みのない言葉のような気がしますが、傘寿の意味や祝い方をまとめました。
80歳のお祝い傘寿の読み方や意味、数え年で何歳?
80歳のお祝い『傘寿』とは「さんじゅ」と読みます。
長寿とは全然関係のないような「傘」という漢字がついていますが、なぜ『傘の寿』なのでしょうか?
実は80歳でお祝いする習慣が「八十寿(やそじゅ)」とも言われていますが、「八十」という文字を縦書きにすると『傘』という漢字の略字である『仐』になるということから「傘寿」とついたと言われています。
また『八』という漢字が末広がりで縁起が良いとされており、その『八』という漢字と『傘』という漢字が似ているので、「傘寿」と言われるようになったという説もあります。
「傘寿」は80歳の数え年でお祝いするので、満79歳でお祝いするということになりますね。
傘寿のお祝いの言葉 恩師に贈る言葉は?
傘寿のお祝いに、プレゼントにメッセージを添えるということが多いと思いますが、そのメッセージにはどのようなことを書けばいいのか、迷ってしまいますよね。
傘寿は長寿のお祝いですので、傘寿のお祝いの言葉に続き体を労わる言葉も添えて書くようにするといいと思います。
中にはお世話になった恩師の傘寿をお祝いするということもあると思います。その時もなるべくプレゼントにメッセージを添えると喜ばれます。
恩師に贈る言葉の例文は
「○○先生、お元気に傘寿を迎えられ、おめでとうございます。
これからも、ますますお元気でご活躍下さい。」
このように、お祝いの言葉を伝えた後に、体を労わる言葉を添えるといいですよ。
傘寿に贈る花の色
長寿のお祝いに花を贈る場合には、それぞれの色の花を贈ることが多いのですが、花にはお祝いに贈るのには避けたい色もありますので注意しましょう。
また、お祝いにふさわしい色でも、仏花として使われる小菊や、花がポトッと落ちてしまい縁起が悪いとされている椿などは避けるようにして下さい。
還暦に赤いちゃんちゃんこなどの赤いものを贈るように、傘寿にもテーマカラーがあります。
傘寿のテーマカラーは黄色という説もありますし、紫という説もあります。
どちらも間違いではありませんが、傘寿に贈る花の色は、元気な印象の黄色を選びましょう。
紫の花は不祝儀に使われやすい花の色でもありますので、明るく華やかな黄色の方がいいと思います。
傘寿のお祝いに贈る花は、黄色・オレンジなどをメインとしたバラや、ガーベラ、アマリリス、胡蝶蘭がおすすめです。
傘寿のお祝いでみんなが集まる食事会などを開く時は、花束を贈ると華やかになります。その場合は、会場に直接配送してもらうように手配しておくといいでしょう。
手間がかからない、そのまま飾れるようなフラワーアレンジメントもおすすめですよ。
長寿のお祝いの金額の相場などを詳しく紹介しています。こちらも参考にしてみてくださいね。
まとめ
平均寿命がのびてきている現在では、傘寿のお祝いをする機会も増えてくるかもしれませんね。
「傘寿」のお祝いは、必ず誕生日の当日にしなければいけないわけではありません。
せっかくなら、親族の方なら親戚が集まるお正月やお盆にみんなでお祝いしてあげるのもいいかもしれませんね。
お祝いの仕方も、昔のように紫や黄色のちゃんちゃんこを着てお祝いするという形ではなくても、ご本人の思い出に残るような会にしてあげるのが一番だと思います。
その際はなるべくご本人の希望に沿ったお祝いの会を考えてみて下さいね。